※コミュニケーションとる余裕がないので、連絡やコメント頂いても原則お返事できません。

2014年2月10日月曜日

被災者や住民の要望!!

少し古い情報にはなるが、私くまっしぃが、1月初旬〜中旬にかけて、伊豆大島の被災者や一般住民50人ほどに聞き取り調査をしてまわった結果を、ここに公表する。

もちろん被災者・島民すべてをカバーしているわけではないが、サンプル数として考えればなかなかの割合になるので、充分、全体を代表する意見が汲み取れていると思う。
被災者や島民が、今、具体的にどのような要望を持っているのか、そしてどのようなことで困っているのか、その全体像をお伝えしたい。

これらの要望については、(編集前の)ほぼ同じ内容を「伊豆大島 台風26号 被災者の会」に提出してあるので、 被災者の会経由で大島町に伝えられ、回答を要請することになっている。

ぼくはパンダっしぃです!!



今後、被災した神達地区や大金沢流域の土地をどうするのか?大金沢は拡幅するのか?
被災した家を建て直すかどうか考えるためにも、早く決めてほしい。(複数の声)
※被災した土地は、今後も災害の恐れがあって危険だと思われるが、その地域を「居住可能」とするのかどうかなど、今後の方針と言えるものはまだ何も決まっておらず、「ほったらかし」に近い被災住民も多いのが現状。
神達地区・・・被害がもっとも大きかった地区。三原山の斜面に開かれた住宅地。
大金沢・・・神達地区より下流にある沢で、ここに流れ込んだ土石流があふれてこの流域にも大きな被害が出た。伊豆大島の中心街である元町の南部を流れる。



自宅のある場所が、危険なのか安全なのかどうかの判断を早くしてほしい。
もしくは、具体的にどの辺が危険なのかを知りたい。(複数の声)



行政には、できることできないことを、はっきり示してほしい。


役場の人が、話を聞きに来ない
行政が、被災者ひとりひとりのところをまわって、事情や要望を聞き、返事をしっかりするべきだ。(複数の声)

少し強い雨が降ると不安になり、避難している。
梅雨や台風の時期がくるのが心配だ。今後の防災対策はどうなるのか?(複数の声)


り災証明に納得がいかない
隣接した住宅で、見た目もほぼ同じ被災状況なのに、木造家屋では全壊、鉄筋コンクリートでは一部損壊という判定がされるのはおかしい
一部損壊と判定されると、実際には修繕に数百万円もかかるのに、公的支援は0円になってしまう。
一方、木造でダメージも大きく、柱も削られているのに、大規模半壊という判定がなされた住宅もある。(複数の声)


被災した店舗倉庫に対して、なぜ何の支援も出ないのか?(複数の声)


仮設住宅がある北の山では、車を持っていなくて不便だ。
元町での仕事が続けられるか不安だし、元町で民間住宅を借りると、家賃がかかってしまう。(※被災前は持ち家だった。)
北の山・・・元町の北方数キロにある新興の住宅地。山から離れているため土砂災害の危険が少なく、島内では珍しく平地が多いため、近年も発展が続いている。元町に仕事などの生活拠点がある場合、バスの本数が少ないため、自家用車でないと通うのは不便。


仮設住宅は今さらどうしようもないが、今後計画を立てる復興町営住宅は、何とか元町につくってほしい。(複数の声)
復興町営住宅・・・仮設住宅の居住可能期間は2年間限定なので、その後、自力で住宅を確保できない被災者が入居するための町営住宅を建設する計画が進められている。

◇ 
赤ちゃんが居るので、仮設住宅に住むと周りに迷惑をかけるのではないかと、心配だ 
※同じ理由で、仮設住宅への入居を実際に辞退したという話を聞いている。


仮設住宅では保健所や行政の許可が降りず、マッサージの仕事ができない
(※このケースでは、元町に賃貸物件を借りて自力解決したが、あくまで公的支援はない状態。)


被災した住宅の修理の補助(最大でわずか52万円)を受けると、仮設住宅に入居できなくなるのは、理不尽ではないか。


仮設住宅にはバス輸送をしないのか?(※歩いて10分ほどの「地の岡」のバス停を利用するよう決定済)

 ◇

仮設住宅は、暑かったり寒かったりするのが心配。(※断熱性能は比較的高いことが判明)

 ◇

家が被災して壊れたり、危険で住めなくなったりしているのに、住宅ローンは利息の支払いを待ってもらうことすらできない
東北では、住宅ローンを減免する法的制度が作られているが、伊豆大島では適用されない
住宅ローンの問題を抱えている被災者は4〜5件と言われているが、法的支援制度の適用を伊豆大島へも拡大してもらうか、他に独自の救済制度を作ってもらうことはできないのか?


まだ被災ゴミが残っているので、何とかしてほしい。ビニールハウスにも泥が入ったままだ。


道路の側溝(ドブ)の水はけが悪い
フタのグレーチングの幅を広げるなど、水の流れが良くなる工夫をすべき。(複数の土地から同様の声)


雨が降ると、ドブが詰まるし、道路はぬかるむので、何とかしてほしい。


雨が降ると、道路から大量の水が流れてくる。
道路改修や防壁の設置などの対策をしてほしい。(複数の土地から同様の声)


被災してから土壌の水はけが悪くなり、雨が降るたびに鉄砲水が出る。
これではたして、梅雨や台風の応急対策をする時までもつのか?(複数の土地から同様の声)


山が崩れたのは、御神火スカイラインが原因なのではないか?
災害の原因究明がはっきりしないうちに、30億円を超える復旧予算が計上されているが、本当に大丈夫なのか?(複数の声)
御神火スカイライン・・三原山の斜面を削って造られた、山に上るための道路。都道だと思われていることが多いが、町道である。


泉津地区のことはすぐに忘れられてしまう。
今にも崩れ落ちてきそうな岩があり、ギシギシこすりあうような音がして、生きた心地がしない。
泉津(せんづ)・・・伊豆大島の一番北端にある集落。被害の大きかった元町地区からは10キロ以上離れており、被害も10軒に満たない数なので、採り上げられることが少ない。


野増地区長沢流域(元町地区内)では、今回はたまたま被害がなかったが、上流斜面は崩れており、今後のことがかなり心配だ。
野増(のまし)・・・元町のすぐ南にある人口数百人規模の集落。
長沢・・・大金沢と並行して、元町北部を流れる沢。55年前の狩野川台風の時には、大金沢とこの長沢の両方が氾濫して大きな被害が出た。


被災地にはもう住みたくない。被災した土地を(災害前の価格で)買い取るなり、代替地を用意するなりしてほしい。(複数の声)


森林地権者はどうなるのか。土地を買い取ってもらえるのか。


被災した土地に戻らなければならないのなら、せめて擁壁を造ってほしい。



砂防計画を早く作ってほしい。砂防区域を拡大してほしい。



沢を拡幅して広くし、なおかつ両サイドに道路を造って緩衝地帯を設けてほしい。


防災計画が決まるのを待っている間、農地や宅地をどうしてくれるのか?


災害で地面にあいた大きな穴を埋めてくれるのか?


被災した土地の区画(境界)が分からなくなっている。今後どうなるのか。


防災体制を作るのに、もっと地域の人間の意見や情報を聞いてほしい。



自主防災のために避難場所を決めようにも、正確な情報や、納得のいく説明がなかなか得られない。
土砂災害と津波では、避難の仕方も違う
きちんとした資料をもとに話すか、納得のできる説明をしてほしい。


一時提供住宅(避難住宅)に、3月まで住みたい。(複数の声。これは要望の結果、実現済み


光熱費を当初の話通り、3月分まで支援してほしい。


このままでは災害の記憶が風化していって、また防災の意識が低下していってしまうのではないか。


仮設住宅や被災地での年寄りの1人暮らしは、防犯面で心細い。健康面でも、ケガや病気で動けなくなって助けてもらえなくなる心配がある。(※そういう事態が実際に起こっている。)


周りの家が流された被災地に戻って暮らすのは、精神的に心細い

 ◇

支援物資の配布が2013年いっぱいで終了してしまったが、残っている支援物資はこれからどうなるのか?

 ◇

支援物資を、被災者ではない人が持っていかないようにするべきだ。

 ◇

雨が降る時に、詳しい情報をもっと伝えてほしい。そうすれば、避難するかどうか自分で判断することができる。

 

ボランティアがきてくれてとても助かった。 
感謝の気持ちを公の場で伝えてほしい。(複数の声)

 ◇

被災して休業している人の復帰を願っている。

2 件のコメント:

  1. ひでぴょん2014年2月10日 22:47

    くまっしぃ

    大島町からの回答待ちと同時に、

    「国会議員に働きかけを」は、
    参考になるかも。

    河野太郎さんのまぐスペインタビューに少し書いています。




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    1. ありがとうです!!河野太郎さんは、けっこう大島の話を聞いたり支援をしてくれてるらしいです。とりあえず15日に大島町からの説明の機会があるので、その結果を見て、次の動きを考えようと思います。

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