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2014年3月15日土曜日

意気地のなかったくまっしぃ

※本来ならセミナーの内容の記事を先に書かなければならないところなのだが、気分的にどうしてもこちらの記事を書いてしまいたいので、お許し頂きたい。

私くまっしぃが、これまで色々な活動をしてきたことは、あちこちに断片的に書いてきているのだが、 このたび「伊豆大島オープンアイランドプロジェクト」という自分のプロジェクトを本格的に立ち上げてやっていくことになった。

だがどうも、これまでの活動もあちらこちらで中途半端な形でやっているだけだし、オープンアイランドプロジェクトにしても、準備はだいぶ前から進めてきていたのに、ちゃんとした立ち上げの発表もしないで、何となくなしくずしで進めているような形になってしまった。

それと言うのも、よく考えてみれば、実は、これまで自分の中でもはっきりした自覚がなかったのだが、くまっしぃには自分で何かをやっていくという自信がなかったのだ。
自分の名前でハッキリとプロジェクトを立ち上げて、自分が表に立ってやっていく・・・そのことが、本当は今までずっと怖かったのだ・・・ということに、最近になってようやく気がついた。

だから、あの被災の日以来、なかなかこうした活動の立ち上げに踏み切ることができなかったし、「被災者の会」が立ち上げると聞けば、これ幸いと仲間に入れてもらって他人の旗の下で活動したりしていた。
その後、「被災者の会」から独立して、自分のプロジェクトを立ち上げると決めてからも、なかなかその新プロジェクトの立ち上げを島の内外に発表することができず、グズグズしていた・・・・・のだ


これでも悲しいことが分かるかな??

今となっては、全て言い訳に過ぎないのだが、自分は半分病気で寝こみがちだし、仕事も何もしていないし、今まで何の実績もないし、何より島民にとっては「よそ者」だし・・・。
様々な事情があるにはあったのだが、本当のところは、とにかく何をするにも、自分に自信がなかったのだ。

そのことがつくづく思い知らされたのは、例の天皇陛下ご来島時の一件だった。
痛い目にあってようやく気がついたのは、自分には「意気地がない」・・・ということだった。

警察や島の人や世間から「どう見られているか」・・・ということを、実は「いつも気にしている自分」・・・そういう情けない自分が自分の中に居ることを、このことで嫌というほど思い知らされることになった。

そして同時に、このことがあってから、「他の人から例えどう見られても、もうどうでもいいじゃないか」とふっ切れた部分があった。
どうあがいたって、自分は自分なのだ。
他人からどう見られるか気にしたって、何も変えることはできない。

それにだいたい、最初から(=被災の前から)島の中で孤立してひっそりと生きていた自分が、今さら他の島民から変な目で見られて孤立してしまったって、別にどうということはないじゃないか・・・。

それで、ようやく自分の中で、ほんの少しの覚悟が固まってきた。
まだまだ怖いけどね。

天皇陛下の一件があったおかげで、ようやく少しの勇気が出て、オープンアイランドプロジェクトを前に進めることができるようになった。
そして遅まきながら、プロジェクトの初めての企画である災害セミナーを、昨日(おととい?)開催することができた。

これは、まだまだ小さな一歩ではあったかも知れないけれども、自分にとっては、すごくすごく嬉しいできごとだったのだ!!

くまっしぃ・・・1人で一晩中寝ないで、このよろこびをかみしめていたんだ。

別に誰にも分からなくてもいい・・・そのために書いているわけじゃないけど・・・とにかく、自分にとっては、こうやって自分の手で何かを成し遂げたことなんてて、考えてみれば人生の中でほとんど初めてのことなのかも知れなくて、嬉しくて嬉しくてたまらないのである・・・。


今もまだ、自信はないけれど、それでもいい。
ただ進んでいけば、知らないうちに何かできるのかも知れない。

役に立つことなんてほんの少しかも知れないけれど、こんな人間が生きて行って誰かの役に立つことがあるのなら、命をかけてやっていこうと思う。

自分の命なんて、子どもの頃から何度も何度も無くなりかけてきたのだから、もらいものの命なのである。 
こんな年齢になるまで生き延びることができるなんて、思いもよらなかった。

簡単に「あなたまだ若いんだから!」なんて言う人は、死にかけたことがないのかも知れないが、昔は若い人・幼い人ほどたくさん死んでいくことが当たり前だったはずだし、今だって途上国と言われている国ではそうだろう。

体が弱くて(病気で)死にかけたことも数え切れはしないが・・・先日の災害で体験したことも、7歳の時にカッターナイフを手首にあてたことに比べれば、たいした恐怖でもなかった。

誰も理解してくれなくてもいい。

何も考えず、ただ前に進めばいいのだ。

がんばれ、くまっしぃ。


亡くなった人たちのおかげで、今ぼくは生きているんだ


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