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2014年2月16日日曜日

雪解けの被災地から

雪に染まった三原山が透けるように美しかった

今日はあまりに天気が良くてあたたかったので、供養式の前後に、被災地をたくさん歩きまわって写真を撮ってきた。

前の日の夕方には、暗くてあまりうまく写真が撮れなかったのだが、今日は日中だったので、三原山の美しい姿が撮れた。
今年は何回も山の崩壊面が雪に染まったが、今まで一番美しいと思う。

それにしても・・・しばらく何日も、大雨や大雪や嵐が続いていたので、被災地の様子もすっかり変わっていた。 
家の破壊されたガレキなんかも、ますます崩壊が進んだ感じがする。
地表の風景もどんどん変わり、あちらこちらが深くえぐれて、雪解け水が勢いよく流れている。

前からダメージはあったが、だいぶ崩壊が進んできていて危険

特に驚いたのが、神達地区の最上部の沢にかかるコンクリートの橋なんだけど、確かに被災した時からヒビは入ってたけど、知らないうちにだいぶ壊れかけてる!!
こないだののせいだろうか??それともここを通る重機の重みで崩壊が進んだのか??

こんな橋の上を、毎日、すごいでっかい重機が行ったり来たりしているけど、本当に大丈夫なのか????
これ、絶対に危ないよ!!!

すぐ横は深い谷間で、今日も供養式にきた車があやうく落っこちかけてたとこだよ。
このままほっといたら、2次災害が起きるんじゃないのか???

そもそも、この橋は、上流から流れてきた土石流を詰まらせてしまって、「被害を拡大させた」かも知れないと言われている疑惑の人工建造物だ。
本来は砂防ダムの方へ流れるべき土石流を、ここでせき止めてしまい、あふれた土石流が向きを変えて、神達の住宅街へと流れ出した・・・と指摘する人が実際に居る。

くまっしぃとしても、この橋がもし無かったとしたら、どの程度の土石流を砂防ダムへ流すことができて、それによってどの程度神達地区の被害を減らせたのか・・・専門家のシミュレーションをぜひ聞いてみたいと思っている。

正直なところ、押し寄せてきた土砂の量があまりに多すぎたので、この橋がなかったとしても、神達地区は土石流に襲われたはずだと思うが、それでも被害の規模は確実に小さくできたのではないだろうか。

今後のことを考えても、このコンクリートの橋はいち早く撤去し、もっとガレキで詰まらないような構造の橋を設計し直すべきである。

くまっしぃの家にあった車はこんなにペチャンコに・・・この10メートルほど先に寝ていたよ!

私の家の近くを見に行ったら、土石流でうちから流された車が、掘り出されて置いてあるのを見つけた。
今までは半分泥に埋まっていたので、全体像がよく見えなかったが、上の写真を見て頂ければ、いかにペチャンコになっているのがよく分かる。

もとは軽でもワゴン車だから、それなりの大きさがあったが、小さくつぶされていて見る影もない。
「山津波」と呼ばれる土石流の、ものすごいエネルギーと破壊力が伝わってきて、ぞっとする。
何しろ私は、この車が停めてあったところから、ものの10メートルかそこらのところで寝ていたのだ。

あんな所に居て、本当によく何事もなく無事に助かったものだと思う。
被災の日にふもとに降りていった時には、完全に死んでいると思われていたくらいだ。

灯籠の台。向こうに富士山と、その少し左に雪をかぶった大室山が見える

新しく設置された献花台の近くにも、実はもう1ヶ所、おそらく誰か個人が設置したものだと思うが、灯籠を置いて慰霊する台がある。

だがどうも、先日の嵐でひっくり返ったらしく、散乱してめちゃくちゃになっていたので、くまっしぃが台を起こしてできるだけ直しておいた。

海の向こうの伊豆半島には、富士山大室山が、仲良く白い姿で並んでいる。
大室山は、今日が山焼きの日だったはずだが、あのお姿では燃えないだろうから、延期になったかな??

雪解け水が地表を削って流れていく


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