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2014年2月16日日曜日

新しい献花台・・・そして合同供養式

新たに設置された献花台と焼香台

本日(2月16日)午後2時から、被災地の神達地区で、町民有志による「合同供養式」が行われた。
これは、被災地に近い元町のお寺が中心になって、宗派を超えて島中のほとんどのお寺が合同して行ったもの。

場所は、登山道路である御神火スカイラインを上っていって、一番被害のひどかった神達地区の一番上にあたる場所になる。
そこに、新しい献花台を設置し、犠牲者へのお祈りができる場所を作ろう・・・ということで、設置初日の今日、お寺のお坊さんたちが集まって供養式をやってくれたわけである。

実は、献花台というのは、既に町役場が設置した別のものが、ふもとの町にも1つあるのだが、そこは大通りから少し入ったところにあるため「目立たない」とか「不便である」と言われているらしい。
そこで、被災地の一番上にあって、分かりやすく誰でも行きやすい・・・との理由で新しいものを設置したそうだ。
(※場所が便利だという説明には、道路が崩れまくっていて危険だし、はっきり言って私は疑問だが・・・。)

場所を提供したのは、地元の建設会社で、整地や献花台の設置も快くやってくれたという。
私の住んでいた家の、すぐ近くである。 

私のところにはお知らせが来なくて、たまたま噂で開催を知ったので、ひっそりした感じでやるのかと思いきや、かなり人が集まって驚いた。 
おそらく100人以上は居ただろう。

一瞬、口コミだけでこんなに集まったのだろうか??・・・と思ったが、後で人に聞いたら、どうやらお知らせの紙はまわっていたらしいので、たぶん仮設住宅にはお知らせがいったのだろう。

参加する町民のために、たくさんの花が用意されていた


海中寺というお寺が取りまとめ役となっているようで、最初にそこの住職から挨拶があった。
これからの復興のためにも、こうした供養の機会は大切で、気持ちの切り替えになる・・・また本来なら、町役場がこのような「合同慰霊祭」を率先して開催すべきであるが、 なかなか実施されずに来たので、我々町民有志が行うことにした・・・とのことであった。

これは町役場からすると難しいところで、まだ行方不明者が3名いるので、全員発見されていないうちに合同慰霊祭をやることには、賛否両論があって躊躇があるのだろう。
それならそれで、ボランティアの力も借りて一刻も早く海中捜索をやるべきだとは思うが・・・。

良くも悪くも慰霊祭は気持ちの区切りとなることだから、 やればやったで「行方不明者のことを忘れることになるのでは・・・」という声は、当然あがってくるだろう。

町役場がなかなか動けないのであれば、こうして民間側が自主的に実施する・・・というのが、角も立ちにくいし良いのではないだろうか。

献花台に花を備えるため並ぶ住民


次に、自民党系の町議員団「政策研究会」からも挨拶があった。
お寺さんが呼びかけて、議員さんにも忙しい中を来てもらった・・・という紹介の仕方だったが、政策研究会は以前から「合同慰霊祭をやりましょう」と呼びかけていたので、まぁぶっちゃけいっしょに企画して呼びかけてきたのだろうと思う。

議員さんは、
「我々が応援した舛添さんが都知事になったので、当選直後に私のところに直接電話があって、『知事執務室でお会いしましょう』と言って頂きました。」
と、鼻息荒く今後の復興事業に対する意気込みを語っていた。

焼香台も設置され、お祈りができるように


その後、集まった町民に花や線香が配られ、1人ずつ順番に献花・焼香して、祈りをささげた。
町民がゆっくりと祈る間、ずっとお坊さんたちがお経をあげてくれていた。
宗派を超えて、島中のお寺がいっしょになってお経をあげてくれるのは、普段はなかなかないことだと思うので、とてもありがたい光景だった。

私も、心を込めてお祈りさせて頂いた。
何度も言うが、こうしたことは、宗教というよりは、本当に気持ちの問題である。
こうしたことで、みんなの気持ちが少しでも軽くなってくれれば良いな・・・と思う。

先日も、六地蔵の記事でお伝えさせて頂いた岐阜のお坊さんが、山の上で1時間も供養のお祈りをしてくれた。
そして、山のふもとにある「薬師堂」という古いお堂に仏像と数珠を奉納し、犠牲者の冥福・行方不明者の早期発見・伊豆大島の復興を祈願して下さった。
心ある方は、どうぞ薬師堂にもお参りして頂けると嬉しい。

今回参加されたお寺の皆さん、ありがとうございました。


住民が献花する中、島中のお寺が合同でお経をあげてくれた


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