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2014年4月16日水曜日

住民説明会への公開質問状を提出

説明会を受けて浮かんだ疑問の数々を、質問状にまとめたでし


だいぶ日にちがたってしまったが、4月4日に行われた東京都と大島町による「土砂災害に係る住民説明会」を受けて、色々と疑問に思うことがあったので、それを「質問状」にまとめて行政に提出した。
提出したのは、昨日(4月15日)のことである。

質問した内容を、ここに公開するとともに、今後いつになるか分からないが、回答があり次第、そちらも掲載して、皆様にお知らせしていきたい。
この質問内容は、インターネットだけでなく、同時に伊豆大島の各所にも貼り出している。

質問内容を何とかA4用紙1枚にまとめるために、説明の言葉が少なくて分かりにくいかも知れないが、原文のまま掲載するので、お許し願いたい。

また、その時の住民説明会の内容自体を紹介する記事が、いまだに書けていなくて誠に申し訳ないのだが・・・・もうしばらくしたら何とかアップできると思うので、お待ち頂きたい。
申し訳ないでしー。

まるで双子のような不思議な椿の木たち


提出した質問の内容一覧


「想定外の事態に備える」ために、町中にある橋の構造を、流木ガレキが詰まりにくく改良することを検討すべきではないか??
トップレベルの専門家が考えた内容だというが、危機管理の意識が甘すぎるのではないか??

今回のような地表1メートルの「表層崩壊」ではなく、平均で4メートル堆積しているという火山灰層全てが崩れる「深層崩壊」が発生した場合には、東京都の計画している砂防・防災施設で、すべて食い止めることができるのか??

あるいは、24時間雨量1500ミリとか1時間雨量200ミリといった「想定外の」雨量にみまわれた場合には、水が堆積工(砂防ダム)を超えて洪水を起こしたりしないのか??
堆積工よりも下流で洪水が発生したならば、そのエリアで流木が生産され、それによって橋が詰まり、沢流域の被害が拡大するのではないか??

今回地すべりが起こった斜面では、水を通しにくい「難透水層」が表面に露出し、雨水を吸収しにくくなっている。
雨が降っても地中にあまり吸収されず、山の斜面を水がそのまま流れ下ってくるわけであり、災害前よりも下流に集まる水の量は大幅に増えているはずだ。仮に土石流は防げたとしても、400ミリ規模以上の大雨が降った場合に、砂防ダムがあふれて洪水になる可能性はないのか??

今回の説明会では、元町地区の防災対策しか示されなかったが、他の地区(特に泉津や野増)の防災対策はどうなっているのか??
具体的な計画を、全住民に向けて教えてほしい。

これまで一度も言及がないが、「集団移転」「代替地の用意」については検討したのか??
急傾斜の斜面直下にある元町よりも、山から離れた北部の平地の方が、安全性は格段に違うはずである。
数百億円もかけて砂防対策をするくらいなら、新しい「コンパクトシティ」を整備し、集団移転した方が、コストも安く、安全性が高まるのではないか??

「復興町営住宅」の建設予定地としてあげられている、大昇家の上地区は、どちらも斜面崩壊の危険性が指摘される急傾斜の斜面の直下に位置している。
家の上団地にいたっては、今回の被災地から100メートルしか離れていない。
この住宅予定地は、泥水に呑まれた被災者を住まわせるのに、他の場所よりも安全だと言えるのか???

道路や砂防ダムは、地表から1メートル以内の「表層地下水」の、下流(海)へと向かう流れを妨げないのか??
行政のこれまでの「地下深くまでコンクリートを打ち込んでいないので影響はないはず」との回答は、深層地下水を念頭においたもので、まったく回答になっていない。

「伊豆大島の水脈と土石流等を勉強する会」が提唱している、地中の「難透水層」を掘り抜いてさらに下の地層に水を流し込むシステムについて、真剣に検討して頂けないか??
専門家からも「理論的には可能だ」との見解も示されているし、コストも砂防ダムなどに比べれば、かなり安く済むはずである。

なぜ、被災で発生したガレキを、莫大な予算をかけて「島外搬出」する必要があるのか?? ガレキの主成分は、ほとんどが砂と流木であり、自然物である
住宅の破片などをきちんと分別して処理し、砂と流木は島内の空き地などに置いておいて、自然に還していけば良いのではないか??

説明会で、「土砂はすべて上流で食い止める」と宣言しておきながら、住民の「被災地に住んでも良いのか??」という質問にはっきりと答えなかったのは、なぜか??
行政はいっさい責任がとれないので、勝手にどうぞ・・・という意味なのか??

「被災動物」に対する保護・支援については何も行わないのか??
被災地域でペットを飼っていた人は多い避難所や仮設住宅が「ペット禁止」になっているために、被災地に住み続けたり、毎日被災地にエサをあげに行っている被災者が何人もいる。
被災者の支援・心のケアのためにも、被災動物の保護についても真剣に考慮してほしい。

避難を呼びかける放送を分かりやすく改善するということだが、具体的にどういう放送の仕方にするのか??

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