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2014年4月15日火曜日

仮設住宅・懇談会・・・・自治会長決まらず

多くの住民が参加するも・・・・なかなか決まらない仮設住宅・懇談会


今日の夕方から、仮設住宅の住民を集めて「懇談会」が行われた。
どのくらい集まるのか心配していたけど、思ったよりみんな参加していて、くまっしぃ家3人を入れて、全部で26人が出席した。

でも・・・・くまっしぃは「思った以上にいっぱい来てる!!」と驚いたんだけど、うちの娘たちは「思ったより少ない!!」と感じたそうなので・・・まぁ、微妙な感じではあるのだろう。
夫婦や家族で来ている家もあったから、来ていない家が、もしかすると半分近くあったのではないだろうか。

新聞とテレビの取材も入っていて、テレビの撮影をしても良いか聞かれたが、局が東京MXだったので、まぁ全国放送されないなら良いか・・・と思い、くまっしぃも了承した。

住民26人と役場職員・マスコミ・社協さんなど10数人が入って、集会室は満員に

役場のスタッフが何人も来てくれて、司会進行を行った
今回の議題は、「自治会長の選出」「復興住宅について」「その他」という3つ。

まず、役場の方から、自治会長の立候補を求めるが、当然、誰も手を挙げる者はなし・・・。
そこで、「どなたか推薦を・・・」ということになったが、勧められる人はみな辞退して他の人に「お前やってくれ」・・・という感じで、まったく決まる気配はなかった。

なんか・・・生徒会長とかPTA会長とか・・・そういうの選ぶみたいだなぁ・・・。
こうなることは分かっていたが、結局どうにもならず、「では・・・次回の懇談会までに決めましょう」とうやむやになってしまった。

このまま、誰かしかるべき人に押し付け・・・・じゃなかった・・・みんなでお願いして「断れない雰囲気」を作って無理くり引き受けてもらう・・・という定番のパターンになるのがミエミエである。
何だか、子どもの頃から、飽きるほど見てきた光景である。


復興住宅については、さまざまな意見が


次に、復興住宅について「何か意見はないか」・・・という大ざっぱな投げかけがあったので、私が手をあげて「家の上と大昇に建設する案が出ているが、今回の被災地に近く、危険なのではないか??」と質問してみた。

すると、「確かに、砂防ダムを補強したからと言って、必ずしも安全とは言い切れない・・・。家の上団地の町営住宅の募集も、数組しか応募が来ていないので、被災者の間にそのような危惧があるのかも知れない。」との回答があった。

予想に反して、町営住宅への応募は少ないようだ。
まぁ・・・何組か応募はあったようなので、募集のかかった部屋は埋まるだろう。

それから、仮設住民の間から、復興住宅に関して様々な意見が出た。
やはり、家の上大昇では怖い・・・という意見もあれば、それでも喜んで住む人も居るだろう・・・という意見もあった。

もうひとつの候補地である岡田富士見団地は、坂があるしお店は遠いし、お年寄りにはキツイ・・・という意見もあり、意外と仮設住宅が便利だという声もあがった。
具体的な土地を挙げて、「ここの土地を買い取って、建設用地にしたらどうか??」という提案もあった。

くまっしぃは、山から離れた海沿いの平地を提案したのだが、即座に「津波が怖い」と言われてしまった。
ん〜〜・・・でも、海抜20メートルくらいはあるんじゃないかなぁ・・・。法律で海抜30何メートル以上とかじゃないとダメなのかな???

結局、これから全被災者の家を訪問して行うヒアリング調査で、みんなの意向を聞いてもらうことや、民有地の買い上げによる新たな候補地の検討も要望していく・・・というような話で終わった。
特に「若い者はどうにでもなるので、お年寄りの要望に合わせて造るべきだ」という声が多く挙がった。

会場となったのは仮設住宅内にある集会室


他にも多くの要望が出された


最後に、「その他に何か要望などはありますか??」ということだったので、駐車場の使い方など、様々な要望や質問が出された。

何でも言って良いということだったので、くまっしぃも、「台所の戸棚が、ちょうど頭をぶつける高さで危ない」と言ってみたら、みんな同じことで悩んでいたらしく、会場が一気に大爆笑になったよ!!!

それから、もうひとつ・・・・どうにもおかしいと思っていたことがあって、お風呂のシャワーをかけておく場所が、なぜか洗い場ではなく湯船の方についていて、すさまじく使いにくいんだよね!!!
そのことも、すぐ他の人が言ってくれて、これもまたみんな困っていたらしくて、さらに大爆笑になって盛り上がったでし〜〜!!!!

なんか、変なことで連帯感が生まれるもんだよね(笑)

それから、くまっしぃからもうひとつ、「被災者が飼っていたペットについて、仮設住宅も避難所もペット禁止になっていて行き場がないので、何とか支援してもらえないか」という要望もしておいた。

すると、いきなり「公共施設には動物を連れ込んではいけない決まりで・・・」と難色を示されたので、「別に仮設住宅にペットを連れ込むのではなく、被災動物を保護するシェルターをどこかに作れば良いと思う。そういう支援があっても良いのでは??」と伝えると、それにはすごく納得してもらえたでしー。

まぁ・・・これは単に「要望を聞く」だけだから、要望が実現してもらえるかどうかは分からないけど、住民からの要望を色んな場所でどんどん出していくことで、ひとつずつ実現に近づいていくだろう。


こんなに「役場任せ」で良いのか??


終わり際に、社協さんから、新しく設置した「生活支援相談員」の2人の紹介があった。
2人とも、ボランティアでずっと被災者支援をしてきてくれた人なので、みんな顔なじみだし、とても信頼しているので、心強い。

そして・・・・役場側から「またいつになるか分からないが、第2回の懇談会をやるのでよろしく」・・・というあいさつがあって閉会した。
時間にして1時間ちょっとくらいかな・・・。

しかし・・・・本来であれば、役場がこのように呼びかけるのではなく、住民自身がこのような機会をどんどん作っていくべきだと思う。

仮設住宅の住民同士のコミュニティと言えるものは、まだ形成されているとは言いがたく、どうも・・・・皆が他人に無関心でいるような状態が続いている気がする。
自分たちの「自治会」を作ることに関しても、とても無関心で他人任せだと思う。

そんな風に言うと・・・必ず、「お前が自分で住民集会を呼びかければ良いじゃないか」・・・と言われてしまうだろう。
まぁ・・・それはその通りなのである。
不甲斐無いことに、私自身が何もできていないのが偽らざる現状だ。

だが、言い訳をさせてもらえれば・・・私くまっしぃは、まだ仮設住宅の住民全体から信頼を得られていないのである。
どちらかといえば、遠巻きに白い目で見られているくらいで・・・正直、みんなとうまくコミュニケーションがとれていないと思う。

仮設住宅の中では、まだ何の実績もないのでそれも当然のことだが・・・・他の住民となじんで信頼してもらえるようになるのには、まだまだ時間がかかるだろう。

この状況下では、何かを呼びかける以前の話のような気がしている。
面目ない次第である・・・。

そうは言っても・・・・しかるべきタイミングがきたら、仮設住宅の全住民を訪ねて回って、仮設住宅の自治や復興や色々なことについて・・・じっくりお話をしていこうと思う。

まぁ・・・・ここの記事の執筆も毎日ろくにできていないありさまで・・・・自信はないのだが、がんばるでしー。


翌日の追加 相変わらずの「男尊女卑社会」なのか??


なんか・・・昨日は、なんかモヤモヤしていて気が付かなかったんだけど、今日になってはっきり思ったのは、「自治会長」を誰にするか話し合った時、みんなの暗黙の了解で、こういう役職は「男がなるものだ」という空気が明らかにあったと思う。
(※ちなみに・・・・文化人類学的に言えば、私くまっしぃは、このコミュニティの中では「男して認知されていない存在」である。)

お互いの名前を推薦し合う中で、女性の名前は1人もあがらなかったし、女性側は遠慮して1人も発言していなかった。
フットワークが軽くて、みんなとも親しくて、しっかりした・・・「自治会長にふさわしい女性」は、仮設住宅の中にもたくさんいるのに・・・・である。

誰も自分はやろうとしないにも関わらず、女性には決して任せようとしない・・・。
被災者自身がこんなことでは、どうしようもないと思う。

それにしても・・・・自分もこの空気に対してモノも言わなかったわけなので、大変反省している。
私はあえて誰も推薦しなかったのだが・・・・今から思えば、(なるかならないかは別にして)誰か女性を推薦しておけばよかったでしーー!!!!

う〜〜〜・・・・・くまっしぃ、また不覚をとってしまったでし〜〜・・・・・。
いっつも後から気づいて、その場では「んん??なんか変だなぁ・・・」で終わっちゃうんだよねぇ・・・。

がふ

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