本日、2014年2月22日(土)夕方6時30分から、開発総合センター(町役場)にて、伊豆大島被災者の会主催の『第2回・被災者の声をきく会』が開催された。
私くまっしぃも、起きるとフラフラで寝込んでいたかったのだが、がんばって行ってきた。
詳しい議事録などは、いずれ被災者の会のホームページで公開されるだろうから、くまっしぃジャーナルでは、全体の雰囲気などだけお伝えしたい。
前回12月に行われた最初の『被災者の声をきく会』では、来場者が100人を超えて会場に入り切らずに立ち見が出るほどの盛況だったが、今回はその半分ほど、おそらく50人ほどの来場者だった。
(被災者はさらにその半分くらいだと思う。)
(被災者はさらにその半分くらいだと思う。)
これは、もしかしたら災害から時間がたって感心が薄れていることもあるのかも知れないが、被災者の多くが役場から遠く離れた仮設住宅へ移ってしまったこと、もともとは先週の開催予定だったのが悪天候で延期になってしまったこと、冬場の夜の開催でお年寄りが参加しにくかったこと・・・などの要因があるのだろう。
マスコミに関しては、私が確認できた限りでは、いつも伊豆大島の取材を熱心にしてくれている朝日新聞の記者が取材に来ていただけで、他にはまったく来ていなかったと思う。
伊豆大島への関心低下は決定的なレベルまで達しているようである。
◇
さて、かんじんの会の内容なのだが、困ったことに何を書けば良いのか分からないくらい、具体的な進展の話がなかった・・・。
前回は町長がほとんどずっとしゃべっていて、それが不評だったので、今回は司会の方から事前にまとめた質問内容を、1つずつ順番に、役場職員(担当の課長)に質問していく・・・というスタイルで、イメージとしては、町議会の質疑応答みたいな感じだった。
回答内容としては、まぁ前回もそうだった気がするのだが、検討しますとか、これからやっていきますといったものが多く、あとは「ぜひ個別に役場に要望しに来て下さい」という回答が多かった。
くまっしぃが得られた具体的な情報というと、今後建設を進める「復興町営住宅」の建設候補地の話くらいだった。
それによると、大昇団地に20戸、家の上団地に10戸建設することがほぼ確定的な感じになっていて、もっと戸数が必要な場合は、これから用地を検討する(そうすると多分、富士見団地か?)・・・という感じだった。
大昇や家の上なら、比較的元町地区に近いから、「復興町営住宅はぜひとも元町の近くに建ててほしい」という多くの被災者の要望にも、充分応える内容だろう。
役場もがんばっている。
それにしても・・・テープを起こして細かく分析していけば、他にも色々と発見があるのかも知れないが、 そこまでやる必要を感じなかった・・・というのが正直なところ。
具体的に決まっている話は、義援金の配分みたいに、もう既に発表されていることばかりだし、当面の防災対策が決まってくるのは3月後半だし・・・今後の復興の進め方も、これから組織する復興会議で決めていく・・・ということだから、そうなるのも仕方ないと思う。
くまっしぃとしては、何だか既に、これからの復興会議に関心のステージが移っているような気がした。
役場の担当課長による回答の様子 |
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それでも、被災者や住民と、町長と役場職員の間で、さまざまな意見交換をすることができたので、充分に意義深い機会だったと思う。
前回同様に、挙手による質問や意見を述べる時間も作ってもらえたので、くまっしぃが最初に手を挙げて、「神達の一番上に、今にも崩れそうなコンクリートの橋があって、でっかい重機が行き来しているが、大丈夫なのか??」と質問したよ。
実は、道路のことを質問しようと思っていたんだけど、この説明会の直前に、京都大学防災研究所の先生にレクチャーを受けて、道路について質問することがなくなってしまったので、替りに橋のことを聞いたんだよね。
そしたら、「それは東京都の管轄で、東京都が調査も進めていて、3月に防災対策をやるので、大丈夫です。」みたいな回答だった。
いや、もう今にも崩れそうなんだけど、3月まで本当に大丈夫なんだろうか??
重機があの谷間に落ちたら、まず人が死ぬと思うけど・・・東京都さん頼みますよー。
他に印象的だった発言は、共産党の町議員の先生が、
「り災証明に不満な人が居るという事ですから、被災者の会でそういう人を具体的に把握しているのなら、今からでも相談して異議申し立てを行ったらどうでしょうか?どれくらい把握しているんですか?」
と被災者の会の側に質問したことだった。
「り災証明に不満な人が居るという事ですから、被災者の会でそういう人を具体的に把握しているのなら、今からでも相談して異議申し立てを行ったらどうでしょうか?どれくらい把握しているんですか?」
と被災者の会の側に質問したことだった。
この議員さんは、日頃から色々と被災者の相談に乗って下さっていて、今からでも異議申し立てをしてはどうか・・・というのは、とても素晴らしい提案だと思ったよ!
ただ、残念ながら島特有の事情で実現は難しそうなので、くまっしぃがまた発言を求めて、
「り災証明に不満な人は、あくまで胸のうちに秘めて黙っているので、表に出して異議を言うことはまずないと思う。」
と説明したんだ。
それから、不満を持っている被災者の具体的な状況や心情を説明しつつ、
「不満を持っていても自ら名乗りでてくることはありえないと思うので、ぜひ行政サイドでその辺も汲み取った支援策を、今後作っていって頂きたい。」
と町に対しても要望をしておいた。
あ、ついでに天皇陛下の一件についても苦言を呈しておいてやったよ!!
そしたら町長から、「すべて宮内庁からの指示通り動いただけなのでお許し頂きたい」との説明が・・・。
帰ってから、一応宮内庁にも低姿勢なお願いのメールを入れておいたけど、もう難しいだろうなあ・・・。
ただ、残念ながら島特有の事情で実現は難しそうなので、くまっしぃがまた発言を求めて、
「り災証明に不満な人は、あくまで胸のうちに秘めて黙っているので、表に出して異議を言うことはまずないと思う。」
と説明したんだ。
それから、不満を持っている被災者の具体的な状況や心情を説明しつつ、
「不満を持っていても自ら名乗りでてくることはありえないと思うので、ぜひ行政サイドでその辺も汲み取った支援策を、今後作っていって頂きたい。」
と町に対しても要望をしておいた。
あ、ついでに天皇陛下の一件についても苦言を呈しておいてやったよ!!
そしたら町長から、「すべて宮内庁からの指示通り動いただけなのでお許し頂きたい」との説明が・・・。
帰ってから、一応宮内庁にも低姿勢なお願いのメールを入れておいたけど、もう難しいだろうなあ・・・。
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そんな感じで、今回の『被災者の声をきく会』も、前回と同じくだいたい3時間くらいにわたって行われた。
今回は時間の半分以上が、被災者の会・事務局によって事前に集計して準備されていた質問に費やされたので、たくさんの質問をぶつけることができた。
ところで、復興会議に参加できる町民の人選は、自薦・他薦問わずこれから行われるということで、20〜40人くらいの住民が参加できるみたいである。
商工会や婦人会などの住民を代表する団体や、被災者の会はもちろん、任意団体でも参加は可能・・・ということだったので、まぁ、くまっしぃでも参加できる可能性はある(笑)。
これから主戦場はそちらへ移るということで、また色々な動きが慌ただしくなりそうだ。
被災者の会の皆さん、町役場の皆さん、お疲れ様でした!!
ありがとうです!!!
ありがとうです!!!
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追伸:やっぱりちょっとテープを聞きなおしてみたよ!!
まぁやっぱり具体策は無いんだけど、役場からの重要な発言を追加しておくと、こんな感じ!!
まぁやっぱり具体策は無いんだけど、役場からの重要な発言を追加しておくと、こんな感じ!!
・半壊以下の人で、東京都の住宅の補修補助金の申請が間に合わない人は、「全壊判定」の国の補助金と同じ時期まで延長することも都と協議し検討する。
・個人事業者への利子補給などの支援や、町の独自支援の必要性を感じているので、今後検討する。
・浄化槽の修理補助は、義援金の枠で検討する。
・被災者の住宅ローンについては、今後、一定期間の利子補給の必要性を感じている。
・全壊・大規模半壊の家屋の解体は、20数軒あるが、これから取り掛かり遅くとも3月中に終えたい。半壊以下の家屋でも、危険地域に指定された場合は、行政負担での解体を検討することになる。
・仮設住宅の部屋割りは、入居者の総意があれば、東京都に働きかけていくことはできる。
・り災証明に基づく公的支援は、個人的には冷たい面があると思っているので、義援金の配分に工夫が必要だと思う。
・行方不明者は、今後、海の方を中心に捜索する。今月中に漁港の中をさらい、テトラポットのところも探していく。すべての人が見つかるまで続けるつもりだ。
・弘法浜・地引浜の復旧は、調査・整備を検討しているが、今シーズンの海水浴は閉鎖することもありうる。
・被災地の地権者は、島の内外で1000人以上にのぼる。森林地権者が多いだけでなく、住宅地も細かく分譲されていて、島外の地権者もかなりの数になる。
※引用・転載は自由だけど、できれば「出典:くまっしぃジャーナル」って書いてあげてね!!
被災者から挙手による質問も行われた |
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