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2014年9月1日月曜日

第2回・災害を考える住民セミナーを開催!!!

2014年9月20日(土)15時〜17時頃
開発総合センター1階・大会議室


◆テーマ

「山が崩れるその時を、予測することはできるのか!?」
   〜 土砂災害・予測システムSPM 〜


◆内容紹介

伊豆大島オープンアイランドプロジェクトでは、きたる9月20日(土)に、第2回目となる住民セミナーを開催いたします。

今回の住民セミナーでは、「土砂災害の事前予測」を可能にする技術として期待される、「SPMモデル」という新しいシステムを紹介します。

実は・・・・これまでは、「土砂災害の発生を事前に予測し、住民に知らせること」は、きわめて難しいとされてきました。

現在の技術では、「一定の目安」までは示せても、「どれだけの雨量が降れば、どこの斜面が崩れてくるのか」ということが、ピンポイントでは分かりません。
それというのも、土砂災害がいったいどのようなメカニズムで発生するのか、いまだはっきり分かっていない部分が多いのです。

そのため、2013年10月の伊豆大島でも、先日の広島でも、突然に、予想しなかった激しい雨量に見舞われ、避難する間もなく土砂災害が発生して、多くの方々が犠牲になってしまいました。

もしも、土砂災害の発生を事前に予測し、住民に適切な避難情報を提供することができれば、土砂災害による被害は、大きく減らせるはずです。

もちろん・・・・これまでにも、多くの研究機関や研究者が、土砂災害の予測システムの開発には取り組んできました。
しかし、必要なデータを集めるのに膨大な手間がかかってしまうなど、克服すべき課題が多く、なかなか実用化できなかったのです。

SPMモデルによる2013年伊豆大島・土砂災害の再現シミュレーション

それが、このたび秋山健一朗氏(秋山調査設計)によって開発された「SPMモデル」という新しい技術では、最小限のデータを入力するだけで、おおよそ60〜80%の確率で、土砂災害(表層崩壊)の予測をすることが可能になったというのです。

「SPMモデル」では、事前に、予測したい山の斜面の地形図・植生のコンディション・土質などのデータを設定しておけば、後は雨量を入力するだけで、いつどこで土砂災害(表層崩壊)が発生するかが予測できます。

このシステムの画期的なポイントは、ボーリング調査などの大規模な調査をすることなく、極めて簡易・省力的に予測が行えることです。

もちろん、より詳しく正確なデータを用意すればするほど、予測の精度も上がりますが、植生・土質などのパラメータは、推計値を使ってもある程度の予測が可能です。
将来的には、現地調査をしなくても、航空写真などをコンピューター上で分析することによって、かなり正確な予測を行うことができると考えられています。

それというのも、土砂災害(表層崩壊)は全国いたるところ・・・・それどころか、世界中いたるところで発生しており、その発生メカニズムには、共通の法則が見られることから、効率的な分析・予測が可能になったのです。

開発者の秋山氏は、長い間、災害調査の現場経験を積む中で、このことを発見し、土砂災害を予測する新技術「SPMモデル」を開発されたそうです。
秋山氏は、伊豆大島の災害現地の調査も行い、 「SPMモデル」によるシミュレーション結果と、実際の崩壊現場との比較も行っています。

今回のセミナーでは、「SPMモデル」開発者の秋山健一朗氏をお招きし、土砂災害(表層崩壊)がなぜ、どのようにして発生するのか、そしてそれをどのように予測するのか・・・・わかりやすく解説して頂きます。

今後、当プロジェクトでは、「SPMモデル」が伊豆大島住民の防災に活用できるかどうか、秋山氏と協力しながら検証していく予定です。
セミナーは、その出発点となります。

なお・・・・今回のセミナーは、今でも被災した元町エリアに住んでいる住民の方に多くご参加頂きたい内容ですので、会場は元町の開発総合センター(町役場)に設定させて頂きました。

セミナーには、どなたでも参加して頂けます

また、質問の時間も1時間ほど用意しますので、知りたいことをじっくり聞いて頂けます。
セミナーの後には、秋山氏と気楽にお話のできる懇親会も行いますので、ご都合があってセミナーに参加できない方も、ぜひ夕方からいらして下さい。

皆様のご参加を、お待ち申し上げております。

(※より詳しい内容を、後日、追加でUpします。)

※東京でも、この予測技術を紹介するイベントがあります!!
伊豆大島でのセミナーには参加できない方でも、前日の9月19日(金)には東京でこの予測技術を展示・紹介するイベントがあります。
会場では、開発者の秋山健一朗氏による解説も行われます。

興味がある方は、ぜひ東京の展示イベントへ足をお運び下さい。
(※下記、「東京での展示会について」を参照)


◆日時と場所について

日時 9月20日(土) 午後3時〜5時頃
場所 開発総合センター 大会議室
講演 秋山調査設計 秋山健一郎氏
入場 無料・申込不要、どなたでも参加できます
 (※セミナー後、懇親会あり) 


◆懇親会について

日時 9月20日(土) 午後5時30分〜6時30分頃(※午後7時まで延長可)
場所 開発総合センター 大会議室
入場 無料・申込不要、どなたでも参加できます
セミナー終了後、そのまま会場にて簡単な懇親会を行います。
仕事や用事があって日中はセミナーに参加できない人は、ぜひ懇親会にいらして下さい。
ご希望があれば、懇親会の中でもセミナーの概要をもう一度お話いたします。


◆問い合わせ・連絡など

セミナー主催者とのコンタクトは、右欄の「お問い合わせフォーム」よりご連絡下さい。
スマートフォンの方は、PC表示にすると「お問い合わせフォーム」が表示されます。
(※PC表示への切り替えは、記事の一番下より行って下さい。) 


◆東京での展示会について

セミナーの前日には、東京で行われる展示会「土研新技術ショーケース2014」に、秋山調査設計の予測技術が展示・出展されます。

日時 9月19日(金) 午前9時30分〜午後6時
場所 東京メトロ東西線 竹橋駅 学術総合センター2階(※展示・技術相談コーナー)
入場 無料 
主催 独立行政法人 土木研究所

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